だるまちゃんとてんぐちゃん

オタと非オタの間

プリパラのDMM VRシアターライブに行ってきたよ

DMM VR THEATERで開催中の「アイドルタイムプリパラ み~んなあつまれヨコパマ!ゆめかわマジカるライブ」A公演に行ってきました。いやー予想以上に良かった・・・。約一時間半の公演中、なんだかずっと涙が止まらなかったです。DMM VR THEATERはいわゆる近年発達したVR技術ではなく、昔ながらのホログラフィックをアップデートした仕組みのもので、プリキュアで一度体験していたので見え方などは概ね理解していたのですが、プリパラ自体が仮想空間という設定である以上、この空間をものすごーくアップデートさせたものがプリパラであるといっても過言ではなく(たぶん)、「彼女たちそのもの」に限りなく近いものを見ているという実感がありました。
普段はド派手な背景&ぐるんぐるん回るカメラワークで見ているライブを、人物中心にずっと引きで見られるのもなかなか良かったです。特に足元や髪型の動きなど、細部が可愛くて可愛くて目が追いつきませんでした。MD部分のアニメ映像が流れたあと、サイリウムコーデが目の前でパァっと光った瞬間、ああこれがサイリウムコーデなんだ!と、その真価を初めて理解できたような気がしました。細かいセットリストは上演期間中なので伏せますが、オールタイムベストのような10曲以上のライブは、なんだかホログラムが映し出す走馬灯のようでもあって、これまでの物語を思い出しながら、私は本当にこの子たちが好きだなあとしみじみ思いました。

そんな走馬灯を見つめながら改めて思ったのは、プリパラの女神(それはジュリィのことでもあるし、創造主である監督他スタッフのことでもある)は、いつでも他者を信じられる人の味方をしてきたんだなあということです。だからガァルルはトモチケをパキッても死ななかったし、一方でまほちゃんの願いは叶いませんでした。プリパラはキャラクターの個性をとても大事にする作品だけど、それは同時に個性として許容されるべきではない部分との線引きを明確にもします。あの世界において許されなかったものとはつまり、まほちゃんのボーカルドール化であったり、のんちゃんの生み出したトライアングルの勝利で、それはどちらも他者と向き合うことから逃げた結果の産物だったからでした(ゆえにのんちゃんがきちんと他者と向き合ってノンシュガーを組んだ後は、トライアングルもその存在を許されるようになります)。それは翻って、今まさにホログラムが映し出す非実在のアイドルに夢中になっている自分に対し、「逃げていないか?」という問いを突き付けるものでもあります。ぶるぶる・・・。

らぁらの主人公としての能力は一見「明るく素直」とか「前向き」という言葉で語れそうですが、より正確には「誰よりも他者を信じる力が強い」ということなのでしょう。最初のそれは、幼さゆえの純粋さがもたらすものであったのかもしれないけれど(それは現在ガァルマゲドンの方に引き継がれている印象)、様々な個性と出会い関わる中で、らぁらの「他者を信じる力」が何度も何度も試されるというのが、最初の3年間の物語の根幹だったのだなあと思いました。

今回のDMMシアターライブ、ライブ以外にもゆいのユメってるMCや、めが姉ぇさんのクイズコーナーも大変プリパラらしい内容で笑わせてもらったし、プリパラ好きなら見て損はしないかと。追加公演も決まったし、私ももう一回は見に行きたいです。