だるまちゃんとてんぐちゃん

オタと非オタの間

2016年秋アニメ開始

■「ユーリ!!! on ICE」
百点!! 何と言ってもフィギュアスケートのシーンが凄すぎる。本物の映像を見ているような、でも本物の映像ではあり得ないカメラワーク、見とれてしまいます。オープニングの楽曲との相性も最高、自分の人生においてディーンフジオカに関心を持つことがあると思いませんでした。当たり前なのですが、第一話から全員何事もなく日本語で会話する様に「アニメだ!!!」と興奮。キャラクター造形も演出も先述したカメラワークも、どれを取ってもすごくアニメ的で、アニメ特有の手法を最上の形で使いこなしている、という感じがします。女子ウケがいいのは自然の理なので仕方ないのですが、男子の皆様も変に構えずに見てもらえればきっと面白いはず。腐女子的な萌えの目線って、本来それが目的ではないときにこそ真価が発揮されるものであり、副産物としての萌えの方が威力があるのではないでしょうか。あまり男キャラに興味のない自分も、ロシアのユーリにはさすがに頭が上がりません。

■「響け!ユーフォニアム2」
死ぬほど好きな、というか、これは自分の記憶なのでは、と思ってしまうような、そんな作品の二期。ミゾレ・ヨロイヅカの妙にギャルゲーっぽいキャラクター、ハーレムアニメの主人公のような遭遇イベントの連続に若干リアリティは下がった気がしつつ、テーマ自体は相変わらず重い。のぞみ先輩(や、おそらく久美子の姉も)感じているのは、そのままズバリ言ってしまうと「偶然いい先生に恵まれて良かったよね」っていうことで、それを「応援したい」って言い換えているだけじゃないかと思うのだけど、この先それを言わせるのか否かというのが気になります。麗奈なら「努力をやめる方が悪い」ってバッサリ言うんだろうな。あすか先輩もそう。二人はそういう強さのある人間で、そうではない久美子が麗奈の隣にいるということ、あすか先輩の後輩であるということがこの話の肝なのです。一話の冒頭、雪の降るシーンから始まったけど、吹奏楽コンクールは全国終わってもまだ秋なので、あれが何の場面なのかまだ想像がつかないというのも楽しみ。

■「3月のライオン
うわー3月のライオンだー!という感じで、シャフトの癖も出ているのに原作の再現度はすごく高い。個人的にはどうしてもひなちゃんが花澤香菜さんのイメージではなく、悠木碧ちゃんにやってほしかったな…と思いますが、それ以外は何も言うことがありません。主題歌が二曲ともバンプオブチキンなわけですが、「君の名は。」のRADWIMPSと比べてやっぱりバンプは前時代の音楽なんだなという気がする。NHKっぽい。

その他、「ガーリッシュナンバー」「オカルティック・ナイン」「WWW.WORKING!!」などを楽しく見ています。過去の作品を期間限定無料配信などでちょこちょこ見ていると、新作がつい後回しになってしまいますね。新クールが始まるたびに新しいクラスに転入するみたいな気分になるので、見慣れない顔を見るのは体力がいるものでもあります。

 

 

ところで今期始まって感じたというか、薄々感じていたことが確信になったのですが、アニメ全体のクオリティがまたワンランク、目に見えて底上げされたような気がします。ここまでハイクオリティなアニメがいくつも並行して放送されることにも驚きますが、表現が難しいけれど、視聴者が最初からある程度限られそうなアニメでも、30分間見られるクオリティを備えているものばかりというか。これはただの皮膚感覚ですが、アニメ業界や声優業界が憧れの職業と化して以降の人たちが、クリエイター側に行き渡ったタイミングなのかな、という気がします。
それでも時間は有限ですから、相対的に切り捨てざるを得ない作品は出てくるし、勿論このクオリティをこの先ずっと維持できるのかはわからないけど、これだけアニメが面白くなってしまうと従来の娯楽はますます客を取られるのでは、と「従来の娯楽」側に従事する人間としては思うところもあります。「君の名は。」は確かにアニメというものの受容のありかたを変える分岐点になる作品だったと思いますが、それは最後の一槍に過ぎず、前哨戦として「キンプリ」も「おそ松」もあったなと思うし、遡ればハルヒが、遡ればエヴァがということになってくるのでしょうね。私はにわかオタクなので、そのへんはちょっと憶測するしかないのですが。
現在は若者にとってほぼインフラ化したアニメですが、一方従事する「従来の娯楽」の業界においては、大体30歳くらいを境目に、いまだにアニメが視界にすら入っていない人がとても多い気がします。彼らにとって、アニメは未だに「カッコ悪いもの」でしかないのかもしれないけれど、オタクの「好き」はそもそも「カッコイイ」という価値の概念とはまったく異なるものだと思うし、だから私もアニメを好きになったのかな、と思います。そこに愛があるから。

それにしてもアニメの本数×クオリティ数値がやばい問題については、さすがに現場を心配してしまうレベルに来たので、どうにかなってくれると良いですね…。